東京都文京区にある東京ドームは愛称をBIG EGG言い、㈱東京ドームが所有する1988年に完成した日本初のドーム型野球場である。同地にかつてあった後楽園球場の代替球場として後楽園競輪場の跡地に建設された。東京都にフランチャイズがあるプロ野球チーム・読売ジャイアンツが本拠地として利用している。また、北海道にフランチャイズを移転するまでの1988～2003年は、日本ハムファイターズも本拠地として利用していた。多目的利用ホールとして建設されたため、野球以外にはコンサートや各種イベント等が開催されている。
 東京ドームはアメリカ・ミネソタ州にあったヒューバート・H・ハンフリー・メトロドームをモデルとして設計された。屋根は風船に空気を送り込むことによって膨らむ原理を建物に適用しており、送風機を使って風船と同様に内部の空気圧を外部よりも高くすることで屋根を支えている。東京ドームを建物としてみると、地上6階・地下2階建てとなっている。天井があるドーム型野球場ならではの野球ルールが作成され、例えば天井にボールが当たった場合はボールインプレイとしプレイ続行が続行される。この時、落下した打球を野手がそのまま捕球すればフライアウトとなり、落下した地点か野手が触れた地点でフェアかファウルか判断される。建設に当たり打球が屋根に当たらないように高さが設定されたが、度々天井や天井からぶら下がる照明に打球が衝突している。同様に、外野のフェア地域にある懸垂物にあたった場合、打球が天井の穴や隙間、懸垂物などに挟まって落ちてこなかった場合のルールも作成された。