湿原、沼沢地、干潟等の湿地は多用な生物が生息し、餌が豊富にあることから特に水鳥の生息地として非常に重要とされている。1971年2月2日、イランのラムサールで開催された「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」において、 湿地及びそこに生息・生育する動植物の保全を促し、湿地の適正な利用を進めることを目的にラムサール条約が採択された。 ラムサール条約における「湿地」の定義（第1条1）：　湿地とは、天然のものであるか人工のものであるか、永続的なものであるか一時的なものであるかを問わず、更には水が滞っているか流れているか、淡水であるか汽水であるか鹹水（かんすい、注：塩水のこと）であるかを問わず、沼沢地、湿原、泥炭地又は水域をいい、低潮時における水深が6メートルを超えない海域を含む。 
 2015年2月現在、締約国数168か国、登録湿地数2186か所、登録湿地の総面積208,449,277haである。
 また、2015年6月にウルグアイで開催される第12回会議において、芳ヶ平湿地群(群馬県)、涸沼(茨城県)、東よか干潟(佐賀県)、肥前鹿島干潟(佐賀県)の計4ヶ所の湿地が登録される見込みである。これによって、国内のラムサール条約の登録湿地は計50ヶ所となる。