江戸城三十六見附の写真と情報集
三十六見附
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特別史跡・江戸城跡 | 五色不動 |
江戸城三十六見附 |
江戸城は1457年に太田道灌が築城した。その後、1603年に徳川家康が江戸城の拡張に着手し、3代将軍徳川家光の時代である1636年(寛永13年)にほぼ完成したと言われている。当時、江戸城には門が外郭に25棟、内郭に11棟、城内に87棟あったとされる。これらの内、外濠と内濠沿いに、36ヶ所の見付があり、街道から江戸城内に通じる橋に渡櫓を持つ門(枡形門)と見張り番所を置いて、人の出入りを監視していた。しかし、実際に見張りが居る江戸城の城門はずっと数が多い。見附とは警備のために武士が見張る城門を言う。江戸城三十六見附と俗に呼ばれるが、数の由来は正確にはわかっていない。単に語呂合わせだったとも言われている。そこで、当サイトでは比較的有名な「江戸城三十六見附を歩く」(鈴木謙一著、わらび書房)に記載された36ヶ所を江戸城三十六見附として掲載する。この本の整理ではは浅草見附から反時計回りに一筆書きでほぼ3周して江戸城・本丸の正門だった中雀門に至る。また、36ヶのうち少なくても外曲輪の26ヶ所は枡形門だったとされる。 牛込見附、市谷見附、四谷見附、赤坂見附の四カ所は現在でも地名として残っている。牛込見附は現在のJR飯田橋駅付近にあり、枡形門である牛込門の石垣の一部が現存する。市谷見附は現在のJR市ヶ谷駅付近にあり、枡形門である市ヶ谷門の石垣は現存せず、石垣に使用したと言われる石が残る程度である。四谷見附は現在のJR四ツ谷駅付近にあり、枡形門である四谷門の石垣の一部が現存する。赤坂見附は現在の東京メトロ赤坂見附駅付近にあり、枡形門である赤坂門の一部が現存する。また、本丸と西の丸にある門は皇居として利用されている敷地にある。 外桜田門、清水門、田安門は枡形門(渡櫓門と枡形門)が現存し、国指定の重要文化財に指定されている。大手門は1967年に枡形門が、北桔橋門は枡形門のうち高麗門のみが復元された。西の丸大手門と坂下門は枡形門だったが、高麗門が撤去されて渡櫓門のみが現存する。現在、西の丸大手門は皇居正門として利用されている。内桜田門 (桔梗門)、平川門は枡形門が現存する。現在の半蔵門は和田蔵門から高麗門を移築した門である。西の丸大手門、坂下門、内桜田門、平河門、半蔵門は宮内庁管理のため文化財指定はされていない。
江戸城三十六見附
参考ページ
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