実は北欧は日本から一番近いヨーロッパである。見慣れたメルカトル図法の長方形の地図をイメージするとその距離感はわかりにくいが、地球は丸いので日本と北欧を直線で結ぶとロシア・シベリア上空を通るルートが最短となるのである。日本からはスカンジナビア航空が成田-コペンハーゲンを運行しており、コペンハーゲンで北欧各地行きの飛行機に乗り換えると便利。北欧はノルウェー、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、アイスランド、グリーンランド、フェロー諸島、オーランド諸島の5ヶ国3地域が該当する。このうち、今回の旅行ではノルウェー、デンマーク、スウェーデンを巡る旅とした。成田空港からノルウェーへの直行便が無いので、まず、ノルウェー・ベルゲンから入国して、デンマークを経由して、スウェーデン・ストックホルムから出国するルートとした。途中、オスロからコペンハーゲンまでは夜行の定期客船で国境を超える。今回の旅で最も楽しみにしているイベントがこれだった。その他、ノルウェーの大自然に囲まれたフィヨルドのクルーズ・ハイキングも見どころの一つ。
 初日は日本からデンマーク・コペンハーゲン経由でノルウェー・スタバンガーまで移動する。

 成田空港から最初の経由地デンマーク・コペンハーゲン空港を目指す。搭乗する航空会社はスカンジナビア航空 SK984便、略称SAS。後から知ったのだが、スカンジナビア航空はスウェーデン、デンマーク、ノルウェーのスカンディナヴィア三国が共同で運航する事実上のナショナルフラッグとのこと。
 9月の平日とあって、成田空港は空いている。

 現地時間、16時過ぎにコペンハーゲン空港に到着。ここで飛行機を乗り換えて、スタバンガーまではスカンジナビア航空 SK1862便で向かう。乗り換えの待ち時間が4時間半と長かったので、空港内をウロウロしながら暇つぶしに飛行機を撮影。どこの航空会社の飛行機かわからず、写真を整理するのにひと苦労。途中、アンデルセンの旅行鞄を発見。アンデルセンはデンマークの人だったということを初めて認識。
 スタバンガー空港には現地時間の22時過ぎに到着。当然、真っ暗。空港に到着したらホテルまでタクシーで目指す。ホテルに付いた時には23時過ぎになっていた。日本の朝から、ノルウェーの夜までは時差7時間を考慮すると、この日は1日が31時間となる計算。かなり眠い。

２日目 スタバンガー 〜 リーセフィヨルド 〜 スタバンガー