4日目はアルル(アルルの遺跡とロマネスク教会)とオランジュ(オランジュのローマ遺跡)の2箇所の世界遺産を巡る。どちらの遺跡もローマの植民地時代に造られた古代遺跡が特長である。また、アルル-オランジュ間は電車で35分程度と比較的近いので、ちょっとあわただしいけれども駆け足でアルルとオランジュを巡ることにした。
 まず宿泊地のアヴィニョンからアルルに移動する直通の電車は約1時間に1本程度。続いてアルルからオランジュに移動する電車は1～2時間に1本。昼過ぎの電車が殆ど無い。最後にオランジュからアヴィニョンまでは1時間に1～3本程度。18、19時代の電車が多い。

 8時23分発のマルセイユ行きの電車(RE)に乗る。今回の旅行で失敗したことは、日本で事前に乗るであろう電車の発着時間を調べておいたのだが、行き先を控えていなかったことである。地方都市であれば同じ時間に別の行き先の電車があることは殆ど無いので、出発時間が一致する電車に乗れば大抵問題無いのだが、やっぱり行き先を確認せずに乗るのは怖い。さらに、降りる駅が途中駅なのか終着駅なのかで心の準備が全く違う。途中の駅で降りる必要が有る場合には、電車が止まるごとに駅名をチェックしたくなってしまう。運良く座っている場所に駅名表示があると良いのだが、大抵は離れた場所にあるから駅名を確認するだけでも一苦労となる。フランスの電車の場合は遅れることが少ない気はするので、到着予定時間にあわせて下車すればよいのだが、これまたやっぱり不安である。そんな1日の始まり。

３日目 ニース ～ マルセイユ ～ アヴィニョン
５日目 アヴィニョン ～ ポン・デュ・ガール ～ ニーム ～ リヨン