上高地は長野県北西部、南安曇郡安曇村にある小盆地で、国の特別名勝、特別天然記念物に指定された景勝地である。上高地は飛騨山脈(北アルプス)と前山の常念山脈の間を流れる梓川（あずさがわ）沿いにあり、槍沢と横尾谷との合流点から大正池まで長さ16km、幅が500mほどで、狭く細長い。北側の槍ヶ岳から穂高・焼岳に至る高峰に囲まれ、渓流梓川、明神池、田代池、大正池などが造り出す静寂・荘厳な景観は最高である。上高地は北アルプス登山拠点としても有名である。
　河童橋付近の標高は1560mであり、8月の平均最高気温は22℃程度で、東京の5月下旬の気温とほぼ等しく、真夏でも暑さを知らない快適な地である。しかし、上高地の冬の寒さはきびしく1月の平均気温は－7.7℃で、積雪量は1～2mに達する。